一般的な報道でイメージしがちな余所の国。
でも実際とは違う場合が多くあります。
今回は中国事情に詳しい宮崎正弘氏とドイツ在住の
川口マーン恵美氏とが日本人とドイツ人と中国人について
対談した本を読みました。
意外だったのはドイツ含めヨーロッパ全体のエネルギー事情です。
ドイツがフランスから電気を買っているという話は有名ですが、実は
冬場のフランスは電気が足りなくなるため、逆にドイツが売っているとか。
ドイツは太陽光や風力発電が過剰になることがあります。
自然エネルギーは政府の多大な補助によって成り立っているので、
経済的に大変だそうで、理想ではある脱原発も皆が大賛成と
いうわけではいかないのです。
また大陸続きのヨーロッパは電気のネットワークができているため、
足りなくなったり過剰になったりした時は 国を超えて
融通し合っているようです。
海に囲まれた日本ではそういう発想はなく、ちょっと驚きます。
他にドイツにはチャイナタウンがないということ。
世界の主要な国にはどこもチャイナタウンがあるものだと思っていたので、
Wikiさんで調べてみました。 戦前ナチス政権下で一度潰されたそうですが、
最近またベルリンに作られたとか。
中国は政治が不安定、その上人口も多いので そのたびにたくさんの人が
いろいろな国に移住します。 他のヨーロッパの国にも新たな
チャイナタウンが生まれているようです。
そういえば東京の池袋にもできていると聞いたので行ってみましたが、まだ
横浜や神戸の中華街のようにはっきり区別されたところではなかったです。
ドイツではキリスト教徒は所得税の8%を教会税として納めます。
他の国もそうなんでしょうか・・・・
最近は納めるのがいやで 教会から抜ける人も増えているとか。
ベートーベンが生まれた国なのに、曲を聴いたことがない国民が
たくさんいるというのも驚きでした。
日本人のほうがよく聴いているのではということでした(ほんま?)
なぜそうなのかについての説明も興味深いです。
敗戦国という共通点を持っているドイツと日本ですが、憲法や軍隊や
教育などへの意識の違いもたくさんあります。
でも 今のように近隣の国からうるさく言われているのは 決して
日本だけではないので、もっと広い視野を持たないといけないなぁと思います。
「なぜ、中国人とドイツ人は馬が合うのか?」というタイトルですが、
もちろん答えは本にあります。
なぜ、中国人とドイツ人は馬が合うのか? (WAC BUNKO)
- 作者: 宮崎正弘,川口マーン惠美
- 出版社/メーカー: ワック
- 発売日: 2014/04/21
- メディア: 新書
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