時代の流れが加速して、頭の中の古いファイルを整理し捨てていかないと
新たな時代に対処できなくなってしまうと日々感じています。
つい先日発売された ちきりんさんの著書は意識の変化に
拍車をかけてくれるものでした。
kindleのPaperwhiteでは 絵や図がとても見にくいので
たくさん挿入されている今回は紙の本を買いました。
マーケット感覚を身につけると世の中の見方が大きく変わるといいます。
値段がついているものの本当の価値を見抜く。
実は一物一価ではなく 各個人によってその価値のもつ意味は違うのです。
また今、人は何を欲しているのか、何を必要としているのか。
そして 「価値を認識する力」 つまり 「マーケット感覚」 を
身につけることで、自分の価値さえもわかるようになるといいます。
自分は何も取り得がない、何も価値がないと思っているのは
能力がないのではなく、マーケット感覚が身についていないと
いうことなのだそうです。
社会が市場化していることは確実で、ひとりひとりが
消費者であるとともに生産者(価値提供者)であるという意識を
持たないとだめな時代なんですね。
そういえば、CMを流されるままに見ていると 知らず知らずのうちに
自分にとっては必要ないものも あたかも必要であるかのように
思ってしまうことがあります。
そういうことを避けるためにも マーケット感覚を身につけることは
結構有効なんじゃないかと思いました。
話は飛びますが、昨年お参りした讃岐の金毘羅さんは
若い人が訪ねたくなるような空間となっていました。
知り合いの大学生も一緒に行ったのですが、お守りや賽銭箱の可愛さに
魅せられ、大事な参拝は二の次になったほどです。
お守りにデザイナーが企画したキャラクターがついていたり
一休みする場所が資生堂パーラーだったり、高橋由一などの美術品が
公開されていたりと (不謹慎かと思いますが)マーケット感覚あふれる神社でした。
他の神社仏閣も表立てないようにはしていても いかに参拝者に来てもらうか
日々努力しているんだと思います。
著書の中で ”世の中の問題は政府による規制ではなく、
マーケットで解決を” と書かれています。
すでにその流れは始まっているようです。