最近ギリシャのことは報道されないけど どうなってるの?

先日 安倍首相がダボス会議で基調講演を行ったという
ニュースが流れていた。威勢のいい内容のものだった。


普段は縁のないサイト。 たまにはいいかも・・・・
http://www.mofa.go.jp/mofaj/ecm/ec/page24_000199.html


国としてはそうかもしれないけど、庶民一個人としては
どうかといえば そうそう浮かれた気分ではいられない
という思いがします。

2年前、さかんに報道されたギリシャ財政破綻
しかし今では日本ですっかり登場しなくなったギリシャ
その後どうなっているのでしょうか。

遠い国の出来事ですが、対岸の火事ではないと思うので 
浮かれ気分になりつつある今 歴史や他国のことを知っておいたほうが
いいのでは?と思ってしまいます。

ということでギリシャの今についての本を見つけたので読んでみました。 

ギリシャ人の真実

ギリシャ人の真実

著者はギリシャ語専門の通訳であり翻訳家であり語学講師で,
著者が実際に現地で見聞きした事柄から ギリシャの現状を
語っています。


経済規模も産業の層の厚さも日本とは全く違うギリシャですが、
結構似てると思う部分もあります。


実は20年も30年も前から国家財政は赤字なのに それを国民に
知らせないまま ついに2011年の財政破綻となってしまいました。

それはないでしょと思うのは 民間と比べて公務員の割合が高いのに、
税逃れが日常化しているということ。 破滅への道のひとつの原因で
あったんだとは思います。


その後国民の生活は急変し、各種税金が上がり 逆に給料、年金は激減。 
しだいに国の税収も減り 悪循環が始まっていきます。

IMFEUへの借金漬けになれば 国民は不自由な生活を余儀なくされます。

そういえば先日 ”ビットコイン” についてのテレビ番組の中で 
もはや国が信用できなくなり、すべて ”ビットコイン” に替えた
というギリシャの青年が出ていたっけ。

そんな中で新たな生活を模索し始めたギリシャの人たち。

田舎に戻って農業を始めたり、他国に出て仕事を見つけたり、スローライフ
切り替える人たちも。もちろんどんな状況であってもお金持ちは存在します。
全体的にはうまくいっていない人たちが圧倒的なのです。


国民からの借金で成り立つ日本はそういう国とは違うとはよく言われることです。
でも 大きな経済規模だからって 安心できるとは限りません。虎視眈々と狙う
外からの力が働き、あの手この手を使って壊されることだってありうるからです。


国にべったりでなく 国内外の多くの人から生き方を学び、自分はどうするのか
考えながら生きていかないといけない時代になっていると感じます。


他にギリシャ人の普段の生活や歴史、宗教、ギリシャ語、地理的なことなど
わかりやすく書かれていて なかなか楽しめる本でもありました。