今日の木下斎さんの Voicy からです。
今日はちょっと違う視点からのお話です。
世の中には私たちが実際に触れることができない世界があります。
超富裕層がおかかえシェフを雇って、価値のつかない料理を
堪能している、などなど。
イギリスにはなぜ美味しいレストランがないのか?
それはそういうシェフたちは日本のように簡単に街中にレストランを
開かないからだそうで、これは初めて知りました。
一般の人たちが知ることができない世界。
さすが、イギリスは年期の入った階級社会です。
いい悪いは別としてこういう世界があることを
知っておくのは大事なことです。
人は簡単に「安くていいもの」というけれど、そんなものは存在しないのです。
有形、無形に関わらず、ほんとに価値あるものは高いのです。
自信ある商品ならば、自信をもって高く売ればよい。
この考え方はデフレマインドを吹き飛ばしますね。
私の20代、30代前半の結婚生活は経済的に厳しかった。
ほんとは高くてもいいもの、気に入ったものが欲しかった。
でも取り敢えず安いもので我慢していた。
やがて歳を取る(重ねる)につれて、少しずつでも満足できる
買い物ができるようになっていった。
特に器は直接窯元に行く。陶芸家のお話を伺いながら、
買う器を決めていく。そんなことができるようになりました。
ちょっと話はずれましたが、「安くていいものは存在しない」のです。
安くていいものが実際に存在するなら、それは作った人の多大なる
犠牲の上で成り立っているということです。
そうすると人は疲弊して文化はやがて衰退していきます。
気持ちに余裕を持って世の中を見ていくことが大切です。
・・・続く